2005.01.14

さよなら青少年科学館

私はプラネタリウムがちょい好きだ。
大好き、と胸を張れるほど足を運んでいないし、天文にも詳しくない。相変わらずオリオン座と北斗七星、カシオペア座くらいしか簡単に見つけられない。ただただ、暗く、快適な空調の中、リクライニングシートに寝そべって解説員の解説を聞きながら実際には観られないほどの美しい星空を眺めるのが心地よいのだ。
プラネタリウムっていいもんだと思ったのは東京に住んでから。渋谷の五島プラネタリウムに1年に1、2度位の割合で行っていた。平成13年、五島プラネタリウムの最終投影を最後に、閉鎖されてからは一度もプラネタリウムに行っていなかった。

kagakukan帰省中、旭川のプラネタリウムが1月いっぱいで閉鎖されると新聞で読んだ。プラネタリウムは青少年科学館の中にある。青少年科学館ごと7月に別の場所で新たにオープンするというのだ。私が子供の頃、初めて行ったプラネタリウムがなくなっちゃう…。ということで、見納めに青少年科学館に行ってみた。

そこはまるで時が止まったような空間だった。
青少年科学館に、最後に行ったのは中学生のときだったように思う。そのときすでに科学館はレトロなレトロな空間だった。しかし今もなおその姿を留めていようとは。
黄金バットが、人が通るとセンサーで反応して、ワハハハハハ、と笑うのだ。黄金バットって。小学生にわかるのか!? 20代でも知らないよなぁ。冬休み中だというのに中はガラガラだった。私と友人の他には小学生が3人。まぁこのセンスでは人は集まらないだろうな。この科学館ができた昭和38年当時の子供達はきっと目を輝かせて「科学」ってやつに触れたんだろうけど、そのときのまんまみたいだ。あまりに子供の頃のままなので私と友人は懐かしくて楽しかったけど。

投影時間が近付いて、プラネタリウムの中に入った。
せまーい! こんなに小さかったっけ。子供の頃の記憶では五島プラネタリウムと同じくらいの広さの感覚だったのに。椅子も堅くて軋んで、ちょっと窮屈なかんじ。
でも懐かしかった…。ぐるっと周りを囲む風景のシルエットは昔の旭川だ。解説は冬の星座オリオンや、牡牛座、冬の大三角とすばるのそばにいた彗星の話。それとなんでだったかトロイ戦争の伝説。去年映画『トロイ』を観たので細かな違いなど気にしつつ聞いた。その話の際使われたイラストが、どうにも「まんが描いたりするの好き」な昔の同人誌系の絵だったのにはいささか苦笑したが、まぁそれはそれで地方ならではの味。
投影が終了して、名残惜しく科学館を後にした。
サヨナラ科学館&プラネタリウム。

1月30日にはお別れイベントがあるようなのでお近くの方はぜひ。
旭川市青少年科学館

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2004.05.28

リラックマ生活の誘惑

かわいいキャラものに詳しい友人iちゃんに
リラックマ」というキャラクターを教えてもらった。
あちこちのゲーセンの入り口のクレーンゲームに
ぬいぐるみがどっさり入っていて、
中高生にはすでにかなり人気があるようだ。
その普通にかわいいぬいぐるみのくまの説明を読むとこう書いてある。

OLカオルさんの家にいきなり住み着いたきぐるみのクマです。

リラックマの基本姿勢はたいていゴロゴロと横になっている。
で、なんかおやつ食ってる。
なんて怠惰なのっ!
…シンパシィー…。
著作元はSan-x。
こげぱんやアフロ犬など、かわいいだけでない
ちょっと味のあるキャラを得意としている。
リラックマは数年前にヒットした「たれぱんだ」の
癒し路線を継いだものかもしれないが、
癒し…というよりはダラダラした怠け者具合が怠け者な私の共感を呼ぶ。
本当はリラックスしまくった状態をうらやましく思う、
何かと忙しくストレスをため込んだ10代が購買層かもしれないが
私は「あたしとおんなじ〜」という感覚で気に入ってしまった。
リラックマはきぐるみという設定上、
中に誰かが入っているということになるが、
私は中に入ってるのはたぶんオッサンじゃないかと思う。
かわいい姿とは裏腹に
リラックマの言動はまるで日曜日に家でゴロゴロするお父さんみたいだ。
勝手に住み着いたのが、
江口寿史作『キャラ者』のプックンみたいだったらかなりイヤだが
かわいいリラックマだったら許せるかんじ。
たとえ中身がオッサンでもね。

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リラックマ生活—だらだらまいにちのススメ

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2004.05.24

かんたん短歌blog

昼下がり 笑う準備はできたのに ソファに寝そべりユルユルウォッチン
(百十番みみ)

『いいとも』見ながら初めて作りました。
20年前は録画してまで見たんだけどね。
ちょっとたいくつ。でも何かまだ期待しちゃう。

短歌って難しい。「かんたん」なんてウソじゃん〜。
短い言葉で言おうとするとなーんか説明的になっちゃって。
読んでるだけじゃ上手くならないのね。

かんたん短歌blogは好きでよく読んでるが、
枡野さんの「余談」にどきっとした。以下引用。

最後に素朴な余談ですけど、「ネット日記文体」ってありますよね。
「ちょっとどうかと思う」とか。「それってどうなの?」とか。
宮沢章夫やナンシー関の文体が広まったものなのかな。
プロの物書きは原稿を書くとき、だれかの文体に似てしまうのを避けようという配慮が働くものだと思うけれど、
ネットダイアラーは「プロでないこと」に誇りを持っているの? 知りたい。
文末に置くだけで何か言った気になる便利なフレーズ。
それってどうなの? ちょっとどうかと思う。

あああ確かに。便利に使ってる。
そうかぁ。無意識だったけど宮沢さんもナンシーさんも好きだ。
「プロでないこと」に誇りは持っていないけど
プロじゃないから許して、って気もする。
イヤ、しかし言葉で仕事してる人はさすがに鋭いですね。

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2004.04.05

青春のオールナイトニッポン

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コンビニの食玩コーナーで『青春のオールナイトニッポン』というのを売っていた。
昔(70年代後半位?)のラジオのフィギュアに
オールナイトニッポンのオープニングテーマや
ジングルなどの音声が12秒だけ入っているシリーズ。
お菓子は入っていない。
食玩は好きだがコンプするほど凝らないので
バラバラいろんなものがたまってきて置き場に困り
最近はめっきり買っていなかった。
しかしオールナイトニッポンとともに10代を過ごした私としては
素通りできず久しぶりに1個買ってみた。
中身はシリーズナンバー1番。
ラジオのスイッチをぽちっと押すと
『ビタースウィート・サンバ』がちょろっと流れた。

なつかし〜。

音質がいかにも安っぽいけどAMっぽくてよい。
12秒がやけに短いけどまぁこんなもんだ。

初めて聴いたオールナイトニッポンは
土曜日の笑福亭鶴光だった。
まだ小学生だったが下品なトークがおかしくておかしくて、
毎週眠い目をこすりながら聴いた。3時くらいにはこらえきれず寝ちゃったけど。
クラスで深夜放送を聴いているのは3人しかいなくて、
先にオトナになったような優越感を覚えたものだ。
中学に入ると平日のニ部まで片っ端から聴いた。
くり万太郎、糸居五郎、南こうせつ、所ジョージ、タモリ、近田春夫、つボイノリオ、
コッペ、自切俳人、桑田佳祐、明石家さんま、松山千春、中島みゆき、長渕剛 etc…
授業中は寝てばかりいた。
最後に聴いていたのはデーモン小暮あたりだと思うので
10年以上に渡るへヴィーリスナーであった。
すっかりAMを聴かなくなって久しいが今も番組は続いているようだ。
テレビがほぼ24時間観られるようになり、
若者の娯楽も増えてラジオは昔程の影響力は失ってしまったかもしれないが
続いていてほしいなぁ、と聴かないくせに勝手だがそう思う。

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