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2005.03.09

テレビ見ながら考えた

初めましてじゃないみなさん、久しぶり!
だめーなカンジになってました。
忙しかった〜。いつのまにかマイ一周年も過ぎてしまったし。仕事先と家の往復で世間的に退屈で寂しい人と言われそうな日々でした。でも仕事はおもしろかったです。ハードだったので二日寝込みましたが、その間見たテレビのことを少し書きたいと思います。

内館牧子のドラマの再放送を見ました。
私、彼女の作品が好きじゃないです。前からなんとなくそう思っていて、この機会に何が嫌なのかちょっと考えました。

登場人物の性格が嫌いなんです。
内館牧子の名を初めて知ったのは『想い出にかわるまで』(1990)というドラマからなんだけど、そのころからあの見終わったあとのイヤ〜な後味が印象に残っています。
みんな自分のことばかり考えていて、常軌を逸した行動をとり、女性の登場人物は終始恋愛や結婚のことばかり考えていて、年齢や仕事に強いコンプレックスや焦りを持ち、人を妬んだり憎んだり陥れたりばかりしてるの。んもうドロッドロ。そういうストーリーもたまにはあっていいと思うけれど、この方の作品はいつもその調子なので、もしかしたら作者のスタンダードな考え方が反映されているんだろうか? なんて考えてしまうんですよ。人間の内面の情念やなどを描き出そうとしているものの、急に非常識で現実離れした行動をとったり、あっさり考え方を変えたりするものだから、ストーリーに深みがないっていうか、イヤな性格の人達のドロドロ醜い悪意ばかり見せつけられるだけで楽しめないんですね。結婚結婚って30前後の登場人物はやたら焦ってます。

『都合のいい女』というドラマでは主人公の浅野ゆう子が男に捨てられたくなくておとなしく言いなりになってるような年増女の役をスッピンに近い顔出して体当たり演技してたっけ。

『想い出にかわるまで』は姉がマリッジブルーでうだうだ言ってる間に婚約者を妹が奪って結婚しちゃう話。イライラさせる今井美紀と猪突猛進する怖い妹の松下由紀の演技は良かったけれど。

で、最近再放送してた『週末婚』は主人公永作の姉松下が永作の婚約者の兄とさっさと結婚して永作の結婚がダメになるという導入で、そのあともドーロドロのまたしても滅入るストーリーだった。
なんでこんなにイヤな姉妹関係ばかり書きたがるんでしょ?
そして再放送が始まった『年下の男』の稲森はやっぱり30過ぎて年を感じて焦ったり会社に居づらくなったり、結婚したがったりしてる。
そういや『昔の男』の紀香も年齢が理由で職場異動させられてたような…。
なんかすごく滅入る! こんなにつらい状況で30過ぎた独身OLのみなさんは年齢のことなど気にしながら居場所をなくしてひたすら結婚夢見ながら暮らしているのかしら? 今どき、まさかねぇ。皆無ではないと思うけど。ちょっと狭いんじゃないの? 人生そればっかりじゃないでしょと。たまには笑い飛ばして見ろと。

あ、ちなみに『クリスマスイヴ』『あしたがあるから』『ひらり』『私の青空』は人気ドラマだったけどほとんど見られませんでした。でも嫌いな割によく見てるなぁ(笑)。

今、ネットを検索していて内館牧子のインタビューを見つけました。どうもドラマの中の『お局扱い』描写はOL時代の体験談らしいです。でもちょっと時代にそぐわないんじゃないかなぁ。まぁ私が例に挙げたドラマもほとんどが20世紀のものだけれど。21世紀に入って作品数が減っているのは、彼女の描く女性像がやはり時代にそぐわなくなってきているせいなのかも、などと思います。すみませんね、再放送見ながら思ったんで元ネタが古くて。

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