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2005.01.13

旭川

帰省して旭川に居た。
地元が寂びれていくのを見るのはなんともさびしい。人口は私が住んでいた頃から36万人と変化がないのに、なぜ街なかが閑散としているのだ? 考えてみた。
地元の人以外興味ないと思うけどちょいと語らせてください。旭川市は電車がない。もちろんJRは通っているけれど、一駅が長いので気軽な足というわけにはいかないのだ。市民の公共の交通手段はバスということになるが、どこの地方都市も車の所有率が高いように、旭川市民もかなりな確率で自家用車で動いている。駅前の中心街が恒久的に歩行者天国になっていて、車が止めにくいこともあるのか、車を持ってる人は郊外に買い物に行くようだ。車で動く人が多いということが、旭川の繁華街、通称サンロク街(3条6丁目界隈だから。山の麓じゃないよっ)の不景気にも関係していると思う。車の所有率が高まったのは昨日今日のことではないが、郊外型大型店がどんどん増えて、駅前の中心街に魅力がなくなったのかもしれない。去年メールチェックしに立ち寄ったまんが喫茶もつぶれてたし。どうしたら人が戻ってくるんだろう。きれいなイルミネーションも観る人が少ないとなんだか切ない。

金曜の夕方、セール中の街に出てみた。どこも客足が鈍い。
駅前の西武。ここは私が昔住んでいた頃よく買い物に出かけたデパート。こことOKUNOというファッションテナントビルが主なお買い物スポットだった。OKUNOも西武もテナントはずいぶん変わったけど、西武の古び方は目に余る。1階に若い販売員がいないのだ。失礼ながら50歳前後…以上。化粧品売り場はさすがに若いみたいだったけど、こちらはおそらく化粧品会社のBAだと思う。他の階もテナントの販売員は普通に若い女性だった。1階はデパートの玄関口。私はもっと華のある、若手社員を据えたほうがいいように思う。靴やバッグを勧める販売員が「これが流行ってますよ、お似合いですよ」と頑張っても、自分の母親みたいな年齢の人から若いコたちは買うだろうか。もちろん年齢なりの経験も役立つことは多いかもしれないし、年齢が高いからと仕事のできる人を辞めさせろと言うのではないけれど、もう少し若い人も置いてはどうだろうか。それとも今の西武は高齢者狙いなのかなぁ? 自分だって若くないのにこんなことを言うのはアレですが、なんかやっぱり地味な印象に思える。

地元を捨てた私があれこれ考えてもしかたないのだけれど、もしかして夏はもっと活気があるのかもしれない。旭川の冬は厳しい。温暖化で昔ほどじゃないけど。昔はマイナス20°なんてザラだった。午前6時の気象庁発表の気温がマイナス19.6°以下になると学校は授業開始が1時間遅れ。そんなことが年に何度もあった。今は滅多にないみたいだ。地球規模で言うと温暖化は相当まずいことだけど、旭川あたりではむしろ歓迎してるんじゃないだろうか。不謹慎なことを言えば本気で温暖化防止に協力する気に、あまりならないんじゃないかな。
話が逸れたが、冬は寒くて家に居るだけで、春がくると街なかもそこそこのにぎわいを見せるのかもしれない。そうあってほしいと思った。

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Comments

学生時代の友人がおり、かれこれ、5回は足を運んでおります。夏、自転車を持ち込んでオホーツク海沿岸をツーリングしたのも楽しかったし、彼の結婚式に行ったのも楽しかったです。でも、印象的だったのは2月に訪れた時に、初めて、ダイヤモンドダストを見たことです。河原で乗ったスノーモービルも楽しかったです。また行きたい<旭川です。

Posted by: Mujina | 2005.02.11 05:12 AM

Mujinaさん、コメントありがとうございました。
しばらくblogをサボっていてすっかり返事が遅れてしまい大変失礼しました。

2月の旭川は寒かったでしょう!
でもダイヤモンドダストを見るのは私も大好きだったりします。
ヤツはマイナス10°以下くらいにならないと見られないんですよね〜。
放射冷却現象でキンキンに冷えた晴れ渡った日にキラキラ美しく見えたりするんですよね。
それこそ息を吸うと鼻の中が一瞬凍るような寒さを我慢した御褒美というかんじです。
でもまた行きたいって言ってもらってなんだかうれしくなってしまいました。
ありがとう。
また訪れてみてくださいね。

Posted by: 110 | 2005.02.14 10:29 PM

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