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2004.10.30

ハロウィンと北海道の七夕

明日はハロウィン。でもだから何かをしたってことは一度もないけど。
ハロウィンには仮装した子供たちが近所の家を回ってお菓子をもらう慣しですが、北海道にもそれに似た風習がありました。今も行っている地域があるかもしれません。
北海道の七夕は仙台七夕と同じ、八月七日に行います。笹はあまりないので堤防で小さな柳の木を切ってきて、短冊などを飾ります。そして七夕の夜、近所の子供達が5〜6人グループで、浴衣を着てちょうちんをぶら下げ、近所の家庭を回ってろうそくをもらうのです。私の頃は浴衣着るのは女の子だけだったけど。

ろうそく出〜せ 出せよ〜
出さないとかっちゃく(引っ掻く、の意)ぞ〜
おまけに喰いつくぞ〜♪

と玄関先で歌うと、家の人が出てきて、ちょうちん用の小さなろうそくをくれるんです。町内を1、2時間廻ると結構たくさん貯まるんですよね。なぜろうそくを集めるのかはわかりません。ろうそくのかわりにお菓子やお金(10円〜50円くらいだったかな)をくれる家もあったけれど、なぜかろうそくをもらうのがうれしかったです。ろうそくなんて七夕のとき以外、使うことはなかったのにたくさん貯まるとうれしくて。まぁそのときもらったろうそくは翌年我が家に訪れた子供達に配られるので、子供のいる家庭をぐるぐる回っているだけと言えなくもないのですが、近所とはいえ、年の近い子供がいない家庭とはまったくおつきあいがないので知らないおじさんやおばさん、おじいちゃんおばあちゃんと触れあうよい機会でもあったと思います。

私の10代の甥や姪は北海道で育ちましたが、このろうそくをもらう風習を知らないといいますから、少子化とともにあまり行われなくなっているのかもしれません。私もやっていたのは10歳に満たない頃まででしたが、参加しなくなって2、3年でうちに子供達が訪れることもなくなりいつまでそういった風習を続けていたかはわかりません。

東京に来てからこの話をすると、誰も知らないので北海道だけの風習のようですが、北海道の歴史なんて先住のアイヌ文化を除けば開拓団が入ってからせいぜい百数十年、独特の文化というよりは移住してきた人が元居た土地から持ち込んだ文化が根付いたのではないかと思うのです。北海道以外の土地でやってるところはないですかね?

七夕だけでなく、ハロウィンが近づくと思い出す子供の頃の楽しい思い出です。ハロウィンも、キリスト教でない限りあまり関係のない行事ではありますが、子供の頃のイベントって大人になってからのよい思い出になるので細かいことにこだわらずどんどんやったらいいのに、と私は思うんですわ。

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