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2004.10.29

ママポケッティの思い出

古い話で恐縮です。
昔、ママポケッティという台所用洗剤があったのです。
発売されたのは10年以上前でした。フジテレビの深夜番組『マーケティング天国』の台所用洗剤ランキングで1位になっていましたから、使ったことがある人も多いと思います。それまでのちょっと大きなボトルの洗剤から現在のようなコンパクトな洗剤に移行した時期で、そのはしりのような存在ではなかったかと思います。
私はこれが大好きでした。洗剤なんて何を使ってもそれほど大した違いはないし、洗剤で荒れるようなナイーブな肌でもないのですが、何がいいってそのボトルデザインがとても良かったのです。
ボトルを取り巻く白地の帯に、「MAMA POCKETY」とFutura系の細身の書体で2行で商品名が書かれ、ルビのように小さく「ママポケッティ」と書かれており、他の文言も目立たせず、ごくごくシンプルなデザイン。色もオレンジとグリーンの2種類あって、文字色なんかもそれに揃えていたような記憶があります。
洗剤というとアメリカの洗剤の流れを汲むようなピンクや赤や青、黄などの数種類を基調とし、流線的でかつ力強い書体を使用し、「よく落ちますよ!」「こんな効果が売りですよ!」と強調したものもしくは家庭的なホンワカしたものが主流だったので、そのデザインはとても小洒落て画期的なものに私の目に映りました。
長くひとつの商品を使い続けていたことのある方は覚えがあるかと思いますが、大リニュアルしなくても、ボトルのデザインというのは良く見ないとわからないくらい微妙に微妙に変化していたりします。
ある日新しいのを買いに行ったら、パッケージにパセリの絵とにんじんの絵が描かれていました。ママポケッティは緑とオレンジそれぞれにパセリとにんじんの成分が配合されているのが売りだったのです。でもそんな絵はないほうがずっと良かったのに。ちょっとやだなーと思いながら使い続けていると、野菜のイラストは前より大きくなり、「ママポケッティ」の日本語文字はどんどん大きくなってきました。発売当初のほうがぜんぜん良かったし、売れてもいたのになんで改悪するんだろうと思いつつ、新しいのを買ってきては古い容器に入れ替えて使っていました。
商品名の英文が消えて、いかにも「ママレモン」シリーズな文字がババン! と大書きされたデザインになったころ、古い容器もさすがに古ぼけてきたのでこの商品を買わなくなりました。それから少ししてママポケッティはお店から消えました。
洗剤に限らず企業は常に新しい商品を生み出し続けないといけないし、発売当初はガーっと売れて他に新しい商品が発売されたらそちらに移って行く、その繰り返しなんだと思います。ママポケッティがなくなったのがデザインが悪くなったせいだなんていう気は毛頭ありませんが、すっきりしたいいデザインだったのになぁと今でも残念に思っているのです。そんなにこだわるならすてきな容器を買ってきて、詰め替えれば? というご意見もございましょうが、そうじゃないんだなぁ。あのデザインが好きだったんだもん。

ちなみに今は「Familyキュキュット」を使ってます。

そういえばうちの母は平成に入ってからも洗剤のことを「ライポン」と言ったことがあります。最近言わないけど。

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