【ネタバレ】『恋の門』を観た
おもしろかったー『恋の門』。さすが松尾スズキ。楽しかった!
小技が効いてていちいち笑えた。細部までこだわってていねいに作ってるなぁ〜と感心。ま、ちょっとゲロきっかけに使い過ぎじゃ? とも思ったし、また走るんですかっ? とも思ったけれど、それはそれ。ものすごく振り幅が大きいというか、いろんな面から楽しめる。キャスティングもアラこんなところに庵野安野夫妻、とか、あ、内田春菊、とか、蝉之介さん憎たらしーい、とか、幅広い人脈。オタクもガロ好きも演劇青年も楽しめる作品だと思う。毎日忙しいはずなのにどこで感覚をつかむのか、コミケとか、同人作家信者とか、アニソンツアーとか、描写が妙にリアルで。オタクの人って多分に自虐的な要素強いからああやって見せつけられるときっと喜んじゃうと思うのだ。恋乃の両親のイデオンコスプレって高齢層へのサービスかしら。キッチ・キッチン懐かしかったー。
好きなシーンは旅先でふたりで絵を合作するシーン。あれ、楽しいんだよね〜。あったまるいいシーンだったと思う。それとコンクール目指して3人が漫画に没頭するシーン。描き方が三人三様でいいかんじ。毬藻田のカラス口や墨吹きにはノスタルジー感じちゃいました。集中して描いて描いて、高揚してきてブワ〜っとドーパミン吹き出すようなナチュラルトランス、わかるわかるよぉ!
キスシーンが妙に艶かしかったのも残る。小島聖が特に良かった。あんな色っぽい女優さんでしたっけ。絵が決まる女優さんだなと思った。
音楽も良かった。私今イチオシの(こればっか)サンボマスター、とってもよかったです!! 清志郎が歌う華々しいミュージカルシーンからパッと素に戻るのも良かった。
原作は読んでいないのでどこまでが原作の味なのかわからないが、明るいエンターテイメントに仕上がっていたと思う。ありがとう監督ちゃんとスタッフ&キャスト。
恋の門BLOGにトラックバック。
同時上映の『コマネコ#3』かわいかった。続きが観たい。
« 奥田民生ソロ10周年 | Main | 新宿餃子戦争 »
The comments to this entry are closed.
Comments