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2004.09.30

情けない週中

今日は朝の10時から取引先で打ち合わせがあった。
10時、と指定されて
(え〜…)
と思った。朝は苦手なの。
できれば午後にしてほしかったんだけど
取引先は9時から始業だし、午後は何かと忙しく、
なるべく早い時間が都合がいいのだろうという想像はできたし
時間を作っていただくのはこちらの希望だったので了解した。
大切な打ち合わせだったので、
寝坊したくなくて寝ずに行くことにした。
かなり早い時間から準備を始めたが
返却しなければならない資料が見つからない。
大きめの書類で、捨てるはずはないのにどうしてもない。
部屋中ひっくりかえして探したが、ない。
そうこうしているうちにどんどん約束の時間は迫ってきた。
仕方がないので返却は待ってもらおう。もう出かけないと間に合わない。ギリギリ。
違った。ギリギリじゃなくて、もう遅かった。
徒歩と電車で30分くらいかかるのに、あと20分しかない。
タクシーを拾って聞いた。
「10時までに着けますか?」
「さぁ…何とも言えないねぇ。間に合う時は間に合うけど」
時間はどんどん過ぎて行くし今から駅に行くよりは、と乗ることにした。
ところがこの運転手さん、あんまり道知らないのだ。
住所を言ってもピンとこないようで、
信号が赤になる度に道路地図を見ている。
九段下で10時になってしまった。
こんなふうに慌てて家を出ると携帯電話も忘れてる。
運転手さんに携帯を借りて先方に少し遅れる旨、連絡を入れた。
10時10分頃、目的地あたりについた。
目的地あたり。…場所が思い出せない。
すぐそばまで行けばわかると思うのだが
一度来たことがあるにもかかわらず、運転手さんに指図もできないし、
運転手さんも何番何号まで告げてもまったくわからないようで
同じ道を行ったり来たり。
15分近くさまよった。
さっき電話した時場所を聞けば良かった…。
しかたなくもう一度電話を借りて場所を聞いた。
なんとか辿り着いたときには10時半回ってた。
電車で行ってれば10分遅刻で済んだのに。まぁ遅刻は遅刻だけど。
丁重に謝ったけど先方はややあきれたご様子。
仕事を納めた会合だったからまだよかったが
これが仕事前の初顔合わせだったら取引きはなくなっていたかも。
イライラハラハラドキドキで最悪な一日の始まり。

威張れた話ではないが友人間では、私は時間にルーズで有名だ。
永遠の10分遅刻女。
10分で済めばまだマシで、
慣れない場所や交通機関を使うともっと遅れるときもある。
なぜだか時間を読み誤る。
「このくらい時間をとれば間に合う」
といつも計算しているのに
間に合わなくなって初めてそれに気づく。
遅刻は最悪だ。相手の時間を泥棒してる。
わかってはいるんだけどなかなか治らない。
これはもしかしたら私がADD(注意欠陥障害)のせいでは? とよく考える。
片付けも苦手だし、あてはまる症状が多々あるし。
医師の診断を受けたことはないけどそうだったら治らないのもうなづける。
でも障害だからそれも個性と受け止めて、と友人には言えても
仕事はそうはいかない。
ちゃんと時間を守ると言うことが緊張とストレスを生むなんて。
自己嫌悪が夜まで続く一日だった。

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2004.09.29

『モナリザ・スマイル』

モナリザ・スマイル』を観るか、
『完全なる飼育 赤い殺意』を観るか迷ったのだが(どんな選択肢だ)
もうすぐ終わっちゃうので『モナリザ・スマイル』を観た。
名門のウェズリー女子大学に就任した美術教師キャサリンは
伝統を重んじる校風の中、学生達と接し、
進歩的な考えで影響を与え、自らも成長していくストーリー。
現代の話だったら観に行かなかったかも。
この間、テーマは違えど
学園ものとしては秀逸だった『スクール・オブ・ロック』観たし。
50年代のアメリカに興味があった。
名門校はやはりいわゆる「50’s」っぽさは薄かったけど
学生達の髪形や服装はかわいらしかった。
しかしジュリア・ロバーツはなんだかとっても現代っぽい。
顔だちのせいか50年代っぽくないんだなぁ。
それはそれとしてとてもチャーミングな先生ではあった。
完璧な先生ではなく、ひとりの女性として好感が持てる。
自由の国アメリカというイメージがあるが、
50年代の女子大生はまだまだ自由とは言えず、
大学は花嫁学校のようで、
学生達も結婚して家庭に入ることが最高の幸せだと信じてる。
もちろんそれもいいけどそれだけが道じゃないのよ、自分で選択することが大切、
というメッセージがわかりやすく素直に共感できる。
オールディーズもちょうどよく流れてきていいかんじだった。
と思ったら音楽プロデューサーはトレヴァー・ホーン。
トレヴァー・ホーンといえば80年代数々のヒットをとばした名プロデューサで
「80年代私に最も影響をおよぼした100人」のひとり(100人かい)。
今もご活躍してるんだなぁ。タトゥもやってたし(…)。
映画、結構良かったですよ。ベタだけどね。

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モナリザスマイル

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2004.09.26

『珈琲時光』

友人に誘ってもらって『珈琲時光』を観に行った。
小津オマージュの映画という情報だけは先に持っていたので心配はあった。
観たのは朝イチ上映、映画の前にお茶を飲む約束だったので10時半に約束。
前日の夜更かしが祟ってとても眠い状態だったのだ。
小津安二郎は数本しか観たことないけど市井の人々を淡々と描く独特のトーンが好きだ。
その小津監督に捧げられた映画っちゅーことはやはり淡々としていて、
間違ってもダーティなアクションとか
ドロドロの愛憎劇とか官能的な濡れ場とかないわけですよね?
こんな睡眠不足状態で笠様よろしく淡々とストーリーが進んだら
間違いなく寝てしまうではないの。

そして。
ほとんど寝てしまいました〜〜〜〜。
あああ。
ほんとうに淡々と、そしてボソボソと普通に話す登場人物たち。
セリフとは思えないほど自然で、
この会話、ストーリーと直接関係あんの? とか思いつつ夢の世界へ旅立っていった。
結局寝てた時間のほうが長くてストーリーがよくわからない。
主人公は古本屋の主人のことをどう思ってるのか、
好きならなぜ他の人の子をみごもったのか、
古本屋の主人は主人公をどう思ってるのか、
それもよくわからない。

わかったのは稔侍パパの渋い演技と
あ、Mac使ってる〜ってことと、あ、新宿だーってことくらい。
残念な結果となった。とほほ

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2004.09.24

子供と大人の間には

先日全文「:::::」で埋めつくされたコメントをいただいた。
差出人アドレスも「:::::@〜」。
残念ながら日本語として内容が伝わらないので削除させていただいたが、
不快感、もしくは抗議したい気持ちはなんとなく伝わってきた。
コメントの親記事はずいぶん前に書いたものだし、
子供向けの特定のアニメについてマイナスともとれる意見を書いたものなので
偶然読んでいたずらしたのではなく、
番組ファンが検索してここに辿り着き、
内容に憤慨しての行動ではないかと想像した。
残念に思う。
意見があるならちゃんとそう書いてくれたらいいのに。
説得力のある意見ならこちらも考え方が変わるかもしれない。
そもそも太刀打ちできないような隙のない名文は書いてないし。
多分子供なんだろう。
小学生、もしくはそれに近い水準の大人。
インターネットは年齢がほとんど関係ない。
親の管理下のもと、使用に制限のある家庭もあるかもしれないが
そうでなければ、金銭取引きが生じないものについてはたいていは
小学生でも高齢者でも誰でもどんどん参加できる。
だからこそ、
「子供だからしかたない」
では済ませたくない。
でもそういうの、誰が教えてあげたらいいんだろうね?
100歩譲って子供は子供のやり方でいいと思う。
「なんだか頭にきた」「よくわかんないけどやなカンジ」「ムカツク〜」でも
なんでもいいんだけど。
自分の言葉で、素直に表現しましょうよ。
意味が通じればちょっとくらい失礼でも削除したりしませんから。

話は変わるが、私は自分がかなり好きなものを「結構好き」とか「なかなかいい」とか
言ってしまうときがある。
「大好き!」と素直に言わないときがあるのだ。
素敵なものを素敵だと無邪気に♪言えたらとてもすばらしいけど
大人はそう簡単じゃないときもある。
私は実年齢よりは精神的に未熟で子供っぽいところもあるけど一応は大人。
だからそんな持って回った言い方がそれほど嫌いじゃない。
「かなり好き」を「ちょい好き」と表現する人がいる。
はじめは文字どおり受けていたけど
「ちょい」の中に照れや謙遜を見たとき、大人っていいネと思う。

もしかして、「:::::」のコメントを送ってきた人は大人なのかな。
言葉で表現できないけど不快感だけは表明したい子供のしたことだと思ったけど
「:::::」の中に屈折したいろんな感情を詰め込んで行間を読め、
っつうことなのかもしれない。
そう考えればちょっと小憎らしいけど笑顔にもなれる。

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2004.09.23

やずやのCM雑感

ここ1、2年で「やずや」という健康食品メーカーのCMが急激に増えたと思う。
ゴールデンタイムや深夜に見た記憶がないので
サラリーマンの人はあまり馴染みがないかもしれないが
かなり大量に何種類か流れている。
ここの主力商品は「香醋」と「雪待にんにく卵黄」のようだが
どうもCMが気になってしまう。
特に「雪待にんにく卵黄」のドラマチックなBGM。
なんであんなにセンチメンタルな曲になっているんだろう?
悲しい物語でも始まってしまいそうだ。
そして工場をレポートするタイプのCM。
「やずやの南ナントカです」「やずやの伊藤ナントカです」と
自己紹介するレポーターの女性はやずやの社員なんだろうか。
タレント事務所所属ではなさそうな地味なかんじのごくごく普通の女性が
商品ができるまでを紹介するCMだが
名乗られると逆にアンタ何者だ? と思ってしまう。
今とってもとっても気になっている。


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2004.09.22

ロングバケーション

みなさまおひさしぶりです。
ワタクシ温泉湯治旅行に出ておりまして
すっかりblogをごぶさたしてしまいました。
というのはちょっぴりウソで温泉に行ってたのは3日だけですけどね。
長いお休みをしてしまいましたが
下書きのままアップしていない記事も結構あるので
ぼちぼちアップしていこうと思います。
気まぐれで順番が前後すると思いますが
気が向いたら読んでみてくださいね。
なんだか長くサボると戻りにくいものですな。
登校拒否児も久しぶりに登校しようと思うとこんな気持ちなのかな?
なーんか恥ずかしい…。
でもそのままひきこもっちゃったら楽しいことも起きないので
そろそろ登校しないとね。
始動始動。

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2004.09.17

新宿でランチ-6

和華蘭亭 じょうきげん
東京都新宿区新宿5−10−5プログレス新宿1F
電話/03−3350−5561

新宿5丁目あたりは昔、三光町といったらしい。
ここに「三番街」という小さな商店街がある。
商店街はほとんどが飲食店で、
歴史のありそうな三光町市場の中は閉店している店も多い。
八百屋さんや花屋さんはあるものの
ここにいけば何でも揃う、というかんじではなくなっているようだ。
この三番街にある、洋風居酒屋というか、ダイニングバーというか、
『和華蘭亭 じょうきげん』は食べ物のおいしい夜のお店だった。
この店がランチ営業もするようになってときどき行くようになった。

5〜6種類のランチタイムメニューは、日替わり三種とパスタなどからなり、
何が魅力って、1時前に行くと7〜800円台のメニューが
1時過ぎるとALL500円なのだ。
もちろんおいしくて、それにボリュームがある。
先日は日替わりの中から新さんま炭火焼き定食をオーダーした。
大きめのさんまが1匹ピーンとした形で出てきた。
ごはん、サラダと、冷や奴、味噌汁(マグカップ入り…)つき。
ソフトドリンクはプラス100円。
日替わりメニューはハンバーグやチキンのトマト煮、ホイコーローなど
バラエティに富んだ内容。
ランチタイムは2時までだが
あまり遅く行くと日替わりメニューが終わってしまうので注意。
それと気取りのない庶民的な店内はそれほど広くないので、相席を余儀無くされる。
客層はいろいろだが、
見ているとサラリーマン男性グループは喫煙率が高いので
煙が苦手な人はちょっとつらいかも。
夜の営業は、お店のHPには4:30までとなっているが
最近深夜前を通っても閉店していることもあり、
もう少し閉店時間は早まっているようだ。
そりゃランチ営業もしてたら4:30まではキツいよね。
場所は靖国通りを駅方面大ガードを背中に、
厚生年金会館方面へ向かって5丁目交差点を通り、
モスバーガーの手前の角を曲がって右手6軒目。

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2004.09.15

『誰も知らない』

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誰も知らない』をやっと観た。
これはね、はやり子供達の演技がすごい。上手いな〜と思った。
子供だけで肩寄せあって生きている。
明はみんなの親がわりでもあるからすごく大人びてしまった。
友人達とたくさん話して遊びたい時期にこんな生活を強いられて、
寂しさや普通な日常ヘの羨望を感じながらも
それでもなお弟妹たちへの慈しみを失わなかった。胸がつまった。
こんなふうに生きた子供が実在したんだよなぁと思うと余計に。
大人は身勝手だね。
日々のニュースの中でこんな大人が増えてるのかもしれないと思い、
ゾッとした。

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2004.09.14

『華氏911』

華氏911』は観ておこうと上映開始時からずっと思ってた。
やっと観た。
ブッシュって好きじゃないし、
マイケル・ムーアやれやれ〜っ!って気分で観たのだが、
カンヌで受賞するほどの作品かどうかは「?」と思った。
同じ監督作品なら『ボウリング・フォー・コロンバイン』のほうが
より胸に刺さったなぁ。私には。
でも軽妙にからかいながらも思いきり毒を込めた作品で、
これはアメリカに加担してる日本の国民は観ておくといいんじゃないかと思う。

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2004.09.11

エキストラ

ゴジラ ファイナル ウォーズ』のエキストラに行った話を以前書いたが
最後のエキストラ撮影にまた参加した。
今回は、スーツ着用のシーンと、普段着のシーンがあったので荷物も多め。
それに幕張に午前八時に集合は朝弱い私にはかなりキツい条件。
もう行くからには絶対映って記念に残そうと張り切って行った。
しかし一緒に参加した友人2人がどうもノリが悪い。
「参加することに意義があるから…」とか言って
全然カメラのある前のほうに行こうとしないの。
「110前に行ってくれば? 映りたいんでしょ?」
と言われたものの、
ひとりではしゃいでも恥ずかしいので私もひっそり後ろの方に。
なんだかなぁ。せっかく早起きしたのになー。
こりゃ、絶対映ってないなと思った。
撮影で日テレの羽鳥アナが来ていたのにも
まったく気づかないくらい後ろにいたんだから。
まーいっかとあきらめて午後の撮影に臨んだら
「カメラ持ってきた人、いますか?」
とスタッフ。
X星人を見物に来たカメラを持った人を撮りたいようなのだ。
残念。私は朝の慌ただしさでカメラを忘れてきちゃった。
そしたら、なんと控えめな友人二人ともカメラを持参していた。
「はい、カメラのない人あちらで休んでいてくださ〜い」
と引き離され、友人二人はカメラを構えてしっかり大映し位置に。
なんかぁー、納得いかないんですけど〜〜っ。

まぁ撮影自体は楽しかった。
ただ走って逃げる役よりも、
UFOを見て歩きながら「なんだなんだ」とか言ったり
「X星人ばんざーい」などと飛び跳ねたりするほうが
変化があって楽しいものだ。
先日もらったのと同じTシャツをもらって帰った。
一枚ヤフオクに出してみようか。

最後のゴジラ、おもしろい作品になるといいなぁ。

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2004.09.05

美容室話

最近少し髪を伸ばしている。
男友達が口々に
「ほんとにフェロモンないよね〜」
とやや呆れ気味に言うので、
「なんかもうちょっと女らしく見える髪形ないッスかね? 男好きするような(笑)」
と美容師に相談したら、
「それはねー、簡単。伸ばせばいいんだよ」
ということでちょっと伸ばすことに。

昔、当時流行りの原宿の美容室Sに行っていた。
元スカパラのASA-changがSに勤めていたので、
スカパラファンの私は、会えなくても何か情報があるかも…と通い始めた。
いつもお世話になっていたMさんが代官山に移ると同時に
私も代官山の店に行くようになったが、Mさんが廃業することになり、
別の美容師さんを紹介してもらった。
しかしその美容師さんと合わず、別の美容室を探した。
技術の問題ではない。
私の髪を切りながら他のお客さんと長々
仲良くお話していたのがなんかおもしろくなかったの。
その美容師さんは数年後ananの表紙に永作と写っていたので
腕は確かなんだと思います。フォロー。

それからというもの、何軒も美容室を渡り歩いた。美容室ジプシー。
初めて行く美容室ってなんとなく緊張してリラックスできないもので、
技術に不満があるのではなく、どうも落ち着かない。
そして何軒位渡ったかなぁ…7、8軒?
やっと今の美容室に辿り着いた。
今通っている美容室に行くようになって10年近い。
いつも切ってくれるkさんは厳しくて自信家で、お客にも容赦がない。
初めて行ったとき、すっかり美容室に行くのが億劫になっていた私の髪は伸び放題。
その時の流行もあって、まん中から分けた髪を「グランジ」と周囲に言い張っていた。
訪れた美容室の美容師Kさんは言った。
「よくいるんだよね。だらしなく伸び切った髪を「グランジ」とか言い張る人」
…図星だった。
思えばこの図星にやられたのかも。
決して叱られ好きではないのだが、
延々叱られ帰ってきたのにもかかわらず、長いつきあいになった。
この美容師、ホントにキツい。
「どんなふうにしたい?」
そう聞かれて特にコンセプトもなく、
「テキトーにさっぱり」
などと言うと明らかに不満気な顔をする。
それなら、と次に行ったときは細かく注文をつけた。
「どうしてそうしたいと思った?」
恥ずかしかったけど素直に言った。
「松雪泰子がドラマでやっててかっこよかったから」
「それは松雪泰子だからかっこいいの!
はっきりいって時代と逆行してるけどまぁ珍しくていいんじゃないの」
とそれっぽくしてくださいました。ありがとよ。
それからは芸能人の名前は絶対出さないことにした。
「街歩いてる人を見て、いいなと思って」
などとお茶を濁すことに。
しかしこちらの注文にはことごとく反論するニクい人なので
あまり希望を伝えなくなった。
むこうもあまり聞かなくなった。
同じ髪形に飽きるとむこうが提案してくる。
「このへん薄くして、ちょっと短くしてみる?」
「カラー一段落としてみようか」
「前髪、ちょっと揃えてみよう」
などなど。
最近はとっても楽だ。
だから「女らしく」はひさびさの相談だったのだ。
すんなり受け入れられたので意外だったが、
伸ばし出したら
「なんか最近女っぽくなってきたんじゃないの〜?」
と悪い友人達に言われ、満足した。お世辞かもしんないけど。

美容師kさんは口は悪いがたまにいいことも言ってくれる。
「友達がね、たまには赤やピンクの服も着たら? って言うんですよ。どうかな。」
「自分がかっこいいな、すてきだな、と思う人の意見以外は聞かなくていい」
これは真理だなと思っている。そうだ。万人の意見は聞かなくてよいのだ。
私がフリーになったとき、
「来た仕事は断るな。完璧にこなせ」
と言われた。それを私は守っていた。
ある日
「最近どんな仕事やってるの?」
と聞かれて、話したら、
「仕事は選べ」
と言われた。どっちなんだよぅ。
ま、こんなこともあるけど当分ここに通うんだろうな。
美容室に慣れるまでの緊張感は嫌いだから。

ところで、髪を伸ばすとハネがとても気になる。
変なクセがあって、おかしな具合に髪がうねるのだ。
それに膨張。湿度の高い日など、髪がボワ〜〜ッと膨らんで
頭のデカさが1.5倍になる。
寝グセ直しやらサラサラウォーターやら使ってみたが効果なし。
時間をかけてドライヤーをかけても数時間しか持たない。
子供の頃はもっと素直な髪だったのに、と美容室でこぼしたら
「そういうの『年グセ』というの。年とともに出てくるの。」
と教えてもらった。そうでつか…。
そこでさらに教えてくれたのがこれ。

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シュワルツコフ クセ毛プロテクション クア60g

いやぁ、マジでものっすごく効果ありました!
洗髪後、タオルドライした髪に少量、まんべんなく馴染ませる。
地肌でなく髪に。
これつけたあとドライヤーかけるとんもう、完璧!
ドライヤー時間も短く済むし、
櫛通りもよくてサラサラ。
これ持って行商の旅に出たいくらい気に入ってしまった。
ちょっぴりお高めだけど絶対おすすめです。
行きつけの美容室にあったらぜひお試しあれ。

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2004.09.04

2丁目散歩道

新宿御苑のそばにある友達のバーによく行くので
いわゆる「新宿2丁目」の中心街をよく通る。
馴染みの店はないけれど、
私はここの通りをフラフラ歩くのが好きだ。
なんというか、自由な雰囲気がいい。
なんでも自由がいいと思ってはいない。
電車の中でいちゃつくカップルに
「どっか行け」とか念じることもあるし。
なんかね、普段抑圧されてる人たちが自由を謳歌してるカンジがいい。
ここではそんな小さいこと関係ない、みたいな。
ある夜はごくごく普通のスーツ着た中年サラリーマンカップルが手をつないで歩く姿を、
そしてまたある早朝はお客の背中に罵声を浴びせるドラッグクイーンを見かけたりする。
週末の深夜アドボケイツカフェの前はいつも外国人でいっぱいだ。

ある日いつものようにここを一人で通ると、
地べたに座ってたワカモノ3人に背中越しにこう囁かれたことがあった。
「わ、レズだレズだ」「レズだよ」「レズ」
違います。なんでだよぅ。
確かに私もここをマッチョな二人連れが歩いてたら
組合の人かな? と思うけど、私は一人で歩いてただけだ。
そう、ここはストレートの人だって結構通るのだ。
おいしいと評判のおそば屋さんも多いし。
しかしレズだと言われて否定するのは、
男の人が寄り付かなくなると困るからで
蔑視したりする気はまったくないので念のため。

昔、友人がこんなことを言った。
「俺思うんだけどさ、○くんってホモじゃねぇ?」
私はびっくりしたが、なんとなく思い当たった。
○くんはフリーランス仲間で、物腰が柔らかく、繊細で優しい青年だ。
いつもニコニコみんなの話を楽しそうに聞いている。
おもしろいことも言うし、センスがよくて仕事ができる。
そんな彼とは知り合って何年も経つのに
彼女を連れてくるどころか恋の噂すら聞いたことがなかった。
何度か会う毎に確信し、酔った勢いもあって直接聞いてみた。
「○くんってもしかして男の人が好きなんじゃない?
言ってしまいなよ〜。カミングアウトしたほうが楽だよぉ。
そうだからって私達の友情は何ら変わることはないよ」
○くんは少し驚いて、笑って首を大きく横に振りながら否定した。
否定したけど、でも本当はどうなのかわからない。
しかし、そんなことをおもしろがってみんなの前で聞いたことを今では後悔している。

ややあって、○くんのHPを見る機会があった。
彼の日記には日々のいろんな出来事や、
テレビや映画や音楽の感想が書かれていたが、
どれも鋭い観察力で、実に楽しく、そして時には毒を盛って辛らつに書かれていた。
柔らかい物腰でニコニコみんなの話を聞いていた心の中では
こんなにもたくさんのことを感じ、考え、そして表現に繋がっていたのか。
私は激しく自分の行動を恥じた。
あの日の自分は○くんの目にどう映っていただろう。
とんだ俗物に映ったに違いない。
最近あまり会う機会がなくなってしまったが、
その後も変わらない付き合いを続けてくれた○くんに感謝している。
○くん、土足で踏み込むようなことをしてごめんね。
そのことがあってから同性愛に対する好奇的な気持ちは薄れたように思う。
2丁目を歩く時、たまに思い出す。


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2004.09.03

新宿でランチ-5

韓国家庭料理 500円ハウス
新宿区新宿2−5−12 ラシントンパレス1F

今回は安くておなかいっぱーい、の御紹介。
新宿は安くておなかいっぱいになるお店が結構たくさんある。
牛丼チェーンや富士そば、大戸屋、さくら水産といった店は
新宿じゃなくても都内そこらじゅうにあるので今回は外して、
たぶんチェーン店ではないここ、500円ハウスに行ってみた。
500円ハウスって…直球なネーミングだなぁ。
500円で食べられる韓国家庭料理定食が12種類。
夜は他にもメニューがあるようだ。
あまり飾り気のない店内はテレビがついてて食堂っぽい雰囲気。
私はビビンバ定食をオーダーした。
ほどなく出てきたビビンバ定食は、
ステンレスのボールに入ったビビンバと、
キムチ、チジミ、韓国海苔、それになぜか味噌汁のセット。
ごはんおかわり自由、と壁に貼ってあった。
ビビンバはちょっと失敗だった。
私はビビンバといえば石鍋に入ったアツアツの石焼ビビンバしか
今までに食べたことがなかったので、
ごはんと上に乗っかった目玉焼き以外すべて冷たいビビンバは初めて食べた。
ナムルや茄子など入ってる野菜が冷たいの。
暖かいごはんの上でぬるくなってるかんじ。
ビビンバのいいところって、
卵かきまぜたときジュージューいってごはんが焦げたりするところじゃない?
どこにも「石焼」とか「石鍋」とは書いていないんだから気づくべきだった。
これは私の思い込みによる落ち度。
しかしごはんがまずかったのはお店の落ち度。
やわらかくてべちゃべちゃしていた。
私は別にお米にこだわる質ではない。
普通にふっくらおいしく炊けていればいいのだ。
魚沼産コシヒカリ出せとは言ってない。
べちゃべちゃごはんは嫌いなだけ。
炊飯器で炊いてるのにどうしてこんなごはんになるのかな?
それにキムチもおいしくなかったし、
チジミもすっかり冷えたものってあまりおいしくない。
お好み焼きやピザ同様、チジミもアツアツに限るのね。
メイン以外のつけあわせはしかたないとしても、
ビビンバでなくてプルコギかカルビ定食にすればよかった。
ごはんももしかしたらたまたまうまく炊けなかったときに行ったのかもしれないので
安いからもう一度別メニューでチャレンジしてみようと思う。

ビビンバのボールはラーメンどんぶりくらいの大きさがあって、
満腹になること請け合いだ。
お金がなくて、大喰いの外食好きのみなさん、一度お試しください。
場所は新宿通り沿い、三越や世界堂の前を新宿御苑方向にのてのて歩いて、
餃子の王将のとなりの階段登った2階。

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2004.09.02

めめたん

最近テレビ出演がめっきり増えている「めめたん」こと安めぐみを知ったのは
FM放送J-WAVEの深夜番組、
リリー・フランキーの『TR2』にレギュラー出演してからだ。
少しハスキーがかった甘い声で、
最初は頭の悪いグラビアアイドルかなんかだろうと思っていたのだが(すんません)、
これがなかなかどうして頭の回転が早く、
リリーさんのほとんどセクハラに近いオヤジ発言にも
気取ることなく明るく、本音(かな?)で答えているのが好印象だ。
哀川翔の大ファンっていうのもイメージと違っていて微笑ましい。
結構前から有名だったんでしょうか?
最近やたら見かけますが。
もしそうなら
「売れる前から知ってて応援してたのよね、あの娘はいくと思ってたのよ〜」的な
発言で甚だ恐縮ではあります。
顔もかわいいし、そのうち哀川さんとVシネで共演…なんてことはないのでしょうか。
がんばれ、めめたん。

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2004.09.01

ハンパンダ

野田凪という人は才能があるなぁと思う。
この人の存在に気づいたのはわりと最近で、
友人が「月桂冠の、西川のりおが歌を歌ってる着ぐるみが踊るCMが異様だ」
といい始めてから。

NODA

ああ、そういえばレトロな顔の動物着ぐるみが出てるCMがあるなぁと思って
調べたらディレクターがこの人だった。
経歴を見ると実に華々しい。
有名な広告デザイン会社を経て…私の大好きな大貫卓也さんの事務所にもいたのかぁ。
で、独立。なんか「金持ちA様アートディレクター編」ってカンジだ。
現在野田さんはハンパンダという、
またしても着ぐるみのキャラクターを展開している。
右半身がパンダで左半身が他の動物というヘンテコなものだが
なんだかちょっと気になってしまう。
キャラの顔がレトロなせいかもしれない。
こういう顔のファンシーキャラって'70年代前半くらいまでのものだと思う。
最近も時折キッチュ系雑貨などで見かけるが、
それに似たかなり確信犯的なもので、本気でかわいいものが好き! というのじゃなく
ちょっぴり毒のあるカンジを醸し出してるとこが気になっちゃうし、
頭のよさを感じるのだと思う。
うらやましいなー。

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