『16歳の合衆国』
時間ができたので映画を観ることに。
『茶の味』と『誰も知らない』が観たかったが、
『茶の味』は都内は渋谷だし、『誰も知らない』はまだ混んでいるので
次の機会にして『16歳の合衆国』に決定。
これは都内は新宿でしか上映していないし、
そんなに長い間上映していないだろうと思えたので早速観に行った。
平凡な少年リーランドが恋人の弟を殺害して更正施設に入る。
理由を話さなかったリーランドは教官と触れあううち、
自分を見つめ直し、少しづつ語り出す…といったストーリー。
リーランドの罪は消えることはないけれど、
憎しみの果てに起きた事件ではなく、
深い哀しみや心の傷、人生の無情感による思い込みから起こしてしまった罪。
最近は未成年の殺人事件も多いが、
こんなふうに直接的でない複雑な心理が動機となった事件も
きっと多いのだろうと思う。
これはフィクションなんだけど、原作者が更正施設の教官と聞き、
フィクションの中にもリアリティを感じることができた。
リアルなものにはこれが正解、という明確な答えは見つけにくい。
この映画もそうだ。
なんとなく妙に後味が残る映画だった。
それにしても主演のライアン・ゴズリング、
16歳にはちょっと無理がないかなぁ。
現在23歳。
この映画いつ撮ったのか知らないけど24、5歳に見えるのは私だけでしょうか。
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