『マインド・ゲーム』
試写会に当たって映画『マインド・ゲーム (MIND GAME)』を観てきた。
あ〜、おもしろかった! 最高です。
『マインド・ゲーム』はアニメで、一部実写合成作品。
主人公の西を今田耕司、
脇役にも吉本興業の芸人さんが多数参加している作品といえば
予告などが記憶に残っている人も多いと思う。
監督は劇場版『クレヨンしんちゃん』のアニメーター湯浅政明。
随所にしんちゃん的な動きも見られるが、
正直こんなに上手い人だと知らなかった。上手いってこういうことよね。
とにかく動いている。走る走る。目が離せなかった。
大阪が舞台で、昭和の匂いもちりばめられていて、
それでいてカラフルでめくるめく映像はアーティスティック。
アーティスティックな作品というのは悪くすると、
制作者側の自己満足に陥りやすいような印象を受ける事がある。
作ってる人が一番楽しいんじゃないの? 観客おいてけぼり。といった印象。
しかしこの作品はサービス心満点で娯楽性を決して忘れていない。
ストーリーも奇想天外で、とてもおもしろいのだ。
ものすごく勢いがあって、青春の疾走感を描くと同時に、
心のひだに潜む誰にでも経験があるような
甘酸っぱい感情や、情けなさや、恐怖や、羞恥や、焦燥やらも
ていねいに描き出しているところがすごい。
西の生への執着、そして成長には胸を打たれる。
声優さんたちもみんな上手でした。
たくさんの人が観ますように。
▼こちら原作本
マインド・ゲーム ロビン西 著
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