『ロスト・イン・トランスレーション』
仕事が一区切りし暇になったので映画を観まくることにした。
都内では水曜日はレディースデー、映画が1本1000円で観られる。
梅雨の映画祭り(勝手に)ということで3本はしごした。
1本目は『ロスト・イン・トランスレーション』。
前から観たいと思っていたが混んでいてなかなか観られず、
今回早く映画館に行ってやっと観た。
とても好きなかんじの映画だった。
いつも見ている新宿や渋谷の街を、
あんなにきれいに撮ってもらったことがうれしかった。
東京で孤独を感じた二人が主人公だけど
監督のソフィア・コッポラは本当に東京のことが好きで、
好奇心や期待を抱いて肯定的な視線でもって
東京という街を捉えてくれていると思った。
よくある、不思議な国ニッポン、ってかんじではない
原風景に極めて近い感覚を感じたのは
監督がよく日本を知っていて、日本に多くの友人を持ち、
スタッフにも大勢の日本人がいたからだろう。
今まで描かれてきた、日本人にとって違和感の残る日本とは明らかに違った。
日本人は海外で日本人同志でよく群れると批判されることがあるが
言葉が通じなければそれもいたしかたないこと。
日本人に限らず知らない環境、知らない言葉の中では孤独なのだ。
愛して止まない憧れの国に来たのでなければなおのこと、
家族との間に隙間を感じればなおのこと。
シャーロットとボブの関係は必ずしも恋愛ではなく、
もっと友情的な、それでいて家族的なものだと思える。
最後にボブはなんて囁いたんだろう。
安っぽいセリフをいくつか思いついたけどきっと違う。
わからないけどまぁいいや。
楽しいっていうかうれしい映画だった。
他に観た映画はまた後日。
DVD
ロスト・イン・トランスレーション
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Comments
初めまして、chiikoです。
映画の感想を拝見して共感するところがとても多かったです。
ソフィア・コッポラは東京をよく知っていて愛しているんだなと私も思いました。「トーキョー物語」という感じです。
私はもう一度見たいなと思いました。
最後の言葉は永遠の謎ですね。謎だからいいって感じです。
新宿の秘密基地から発信しているのですね。独自の視点で内容豊富ですね。これからも読ませていただきます。
私もささやかながら発信しています。発信するのは楽しいですよね。
Posted by: chiiko | 2004.06.13 07:51 AM
chiikoさん、コメントありがとうございます(^.^)。
本当にいい映画でしたよね。
あのキュンとなるかんじは
たくさんの人に味わってほしいなぁと思います。
私もchiikoさんの感想を読んで、すごく共感しました。
とても文章がお上手なのでうらやましいです。
私も下手ながら発信を続けて行こうと思います。
またTBやコメントを送ることがあると思いますので
今後ともよろしくお願いします〜。
Posted by: 110 | 2004.06.13 05:10 PM
はじめまして、「スターバックスな日々」のこうたろうです。
先日はコメントありがとうございました。
今、一番みたい映画が実は「Lost in Translation」なんですよ!
110さんの感想読んでみてさらに行きたい気持ちが募りました。
是非こちらからリンクさせて下さい。
今後ともよろしくお願いします!
Posted by: こうたろう | 2004.06.13 06:04 PM
こうたろうさん、コメントありがとうございます(^.^)。
プリン記事じゃないところも読んでいただけてうれしいです。
『ロスト・イン・トランスレーション』、
ぜひご覧になってみてくださいね。
気に入られるといいなぁ。
Posted by: 110 | 2004.06.14 05:01 AM