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2004.04.28

今だから言える「ごめんなさい」

あれは私と姉がまだ小学生だった頃。
理由はすっかり忘れたが姉と大げんかした。
しばらくやりあったあと、気がおさまらない私は
こっそり姉が大切にしているリカちゃん人形を
いつもしまっている場所から取り出し、
姉の勉強机の滅多に開けない一番下のひきだしに隠したのだった。

そんなことはすっかり忘れたとある日、
姉から人形ごっこに誘われた。
もちろん私も人形ごっこは大好きなので快く応じた。

「ない〜〜っ! リカちゃんがない〜〜〜〜っ!!」

姉がリカちゃんがないことに気づき、騒ぎ出した。
半狂乱であちこち捜しまわる姉。半ベソかいてる。
私は隠したことなどすっかり忘れていたので気の毒に思い、一緒に捜した。
捜しているうちにけんかの記憶が脳裏をよぎった。
「あ」。
完全に隠したことを思い出した。
しかし普段から片付け下手な私達、管理にも自信がないので
姉は完全に自分でどこかへやってしまったと思っているようだ。
疑う様子など微塵もない姉に私は告白することができず
知らん顔して一緒に捜し続けた。
言ってしまったら今の良好な姉妹関係にヒビが入り、
またケンカが始まっちゃう。
いつまでたっても姉はひきだしを捜さない。早くひきだし開けろ。
じれて私は言った。
「机のひきだし捜してみた?」
「ううん。でもこんなとこしまうわけないし…」と姉。
「一応捜してみなよ」
促されてひきだしを捜し始めた姉はほどなくリカちゃんを救出。

「あった〜〜〜〜っっ!! リカちゃんがこんなところに〜〜〜っ(歓喜)!!!
 でもなぜこんなところにしまったんだろう?」

どき。ば、ばれるかな。

「アンタが言ってくれなかったらここ絶対見なかったよ。ありがとう!」

…感謝してるよオイ。
私はハニワ顔でだまってうなずいていたと思う。
かくしてお人形ごっこは無事開催された(たぶん)。
人を疑うことを知らない姉の純粋な心に胸が痛んだ。

お姉ちゃん、忘れてると思うけどあのときはごめんね。エヘ。

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