『太鼓たたいて笛ふいて』
新宿、紀伊国屋サザンシアターで、
こまつ座・井上ひさし作・大竹しのぶ主演『太鼓たたいて笛ふいて』を観て来た。
友達に誘ってもらい、それ以上の情報を持たずに出かけて行った。
こまつ座も井上ひさしも大竹しのぶも
以前から一度観たいとは思っていたものの観たことがなく、
思ったよりチケットが安かった(5250円)こともあり行くことにした。
内容は戦時中〜戦後の、人気作家林芙美子の人生を描いた音楽劇。
要所要所で効果的に音楽が使われていたと思う。生ピアノも良かったし。
再演とのこと、初演の評判が良かったであろうことは観て納得がいった。
大竹しのぶがとても華があって魅力的で、
私のようなドシロウトがいうのもナンだが、うまかった。
出演者みなさん好演されていたが
母・林キクを演じた梅沢昌代がすごくよかったと思う。
人が好い明るい母として観衆を笑わせ、
年老いた演技も自然で感心した。
私は林芙美子についての知識はほとんどなく、
『放浪記』という作品で有名な、波瀾に満ちた作家、
…くらいの認識しかなかったが
戦後の芙美子の後悔と決意は胸を打つものがあったな。
観に行って良かった。
余談だが客席に野田秀樹さんを発見。
友人は劇団☆新感線の中島かずきさんもいると言っていた。
なんとなくちょっとラッキー。
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